職務内容

ヒューリスティックコンテスト等で身につけた知見を活かして、当社社員と一緒に生産スケジュールの最適化に取り組みませんか？

フルリモートで好きな時間に取り組むことができます。仕事内容は能力と興味に応じてお渡しします。

【仕事内容の例】
- 実際の工場の生産スケジューリング問題をAHCのような形で取り組みやすく定式化して、色々な解法を比較検討する
- スケジューリング問題を解く際にどのような情報をどのように見せれば考察の役に立つかを考えながらビジュアライザを作る
- スケジューリングや最適化に関連するテーマを決めて研究論文などを探し、内容をまとめたり実装して比較実験をする
- Asprovaプログラミングコンテストの準備をする（テスター、ビジュアライザ）

月1〜2回の発表会があり、自分の考えたアルゴリズムや調査した内容、実装の結果を社員や他のアルバイトと共有し、フィードバックを受けることができます。発表会にはアルゴリズムとメタヒューリスティクスの知識を持つメンバーが多く参加するので、技術的な詳細に踏み込んだ議論もでき、その中でさらなる改善のアイデアが得られることもあります。（2024年3月時点で定期的に参加しているメンバーのうち、アルゴリズム・ヒューリスティック両方黄色以上が社員2名、アルバイト3名の計5名います）

【社員からひとこと】
社員1 「我々が開発しているAsprovaとは、工場の中で、いつ、どの機械が、何を、どれくらい生産するかを決めてくれるソフトウェアです。在庫を持ちたくないからできるだけ納期直前に生産したい、時間がかかる自動作業は夜中の作業員がいない時に計画したい、などと様々な要件があります。
問題をどう定義すればいいのか、このように定義されたらどの手法が効くのか、他の工場にも使えるようにするにはどのように汎用化すべきかを考えるのが日々の仕事です。
競技プログラミングが好きな方、これからも問題に対して智慧を絞りたい方、ここならやりたいことができるよと断言します」

社員2 「発表会では『この問題を焼き鈍しで解きました。この問題はこういう特徴があるので解の表現をこうして、近傍はこれとこれで、こういう情報を持っておくと差分計算ができて……』のような解説をして、参加者が思いついたことをあれこれ言ったりします。自作のビジュアライザを披露する人もいたりして、AHC の感想戦のような感じで毎回楽しく参加しています」

【Asprovaで取り組んでいる問題】
以下の問題を考えてみましょう。

「N 件の仕事があります。仕事 i には時間が A_i だけかかり、時刻 B_i が納期です。同時に複数の仕事をすることはできません。納期に遅れる仕事の個数が最小になるような処理順を求めてください」

これは ABC131-D (https://atcoder.jp/contests/abc131/tasks/abc131_d) を少し難しくした問題ですが、動的計画法により多項式時間で解くことができます。

Asprovaで現在取り組んでいる最適化問題の過半数は、このような問題設定を（大幅に）発展させたものと考えることができます。実際の工場の計画の最適化はほとんどの場合 NP-hard なので、ヒューリスティック的な手法も駆使してできるだけいい解を求めています。

問題を難しくする要素は工場ごとに様々ですが、例えば作る製品を切り替えるときに設備の清掃や機械の設定変更のため追加の作業時間がかかる場合があります。このような現場では、作る製品が頻繁に切り替わらないような計画にする必要があったりします。

考えている業種や工程によっては、かなり違った形の定式化をすることもあります。例えば自動車の組み立てラインの計画はその一例で、第7回Asprovaプログラミングコンテストの題材にもなっています。
https://atcoder.jp/contests/asprocon7

---

採用の流れ

応募 → 面談(zoom) → プログラミング試験 → 採用

---